ベトナムと日本の働き方の違いとは? 勤務時間・休憩・給与制度を徹底比較
- Miku Kondo

- 13 時間前
- 読了時間: 8分

目次
はじめに
ベトナム人材を受け入れている企業様から、こんなご相談をいただくことがあります。
「ベトナムと日本では、働き方にどんな違いがありますか?」
「勤務時間や休憩時間の感覚は違いますか?」
「給与や時給の説明は、どこまで丁寧にした方がいいですか?」
結論からいうと、ベトナムと日本では、勤務時間・休憩・最低賃金の仕組みに違いがあります。
ただし、それは「日本で働きにくい」という意味ではありません。むしろ、日本で働くベトナム人スタッフの多くは、母国との違いを理解しながら、日本のルールに合わせて一生懸命働いています。
大切なのは、受入企業側が「日本ではこういうルールだよ」と最初に分かりやすく伝えることです。
今回は、ベトナムと日本の働き方の違いについて、勤務時間・休憩・給与制度を中心に、企業担当者向けに会話形式で分かりやすく解説します。
1. ベトナムと日本の働き方の違いとは?

「ベトナム人スタッフを受け入れるとき、日本とベトナムの働き方の違いはありますか?」

「あるよ!ただし、働き方の違いは『良い・悪い』ではなく、制度や文化の違いなんだ。日本には日本の労働時間や休憩、給与のルールがあり、ベトナムにはベトナムのルールがある。
まずはその違いを知っておくことで、入社後の説明やサポートがしやすくなるよ。」

「違いがあると聞くと、受入れが少し難しそうに感じる企業さんもいそうですね。」

「心配しすぎなくて大丈夫!ベトナム人スタッフの多くは、日本で働くために日本語や仕事のルールを学びながら来日しているよ。だから、『違うから大変』ではなく、『最初に分かりやすく教えてあげれば安心して働ける』と考えることが大切なんだ。」

「会社側が最初にきちんと伝えることが大切なんですね。」

「その通り!勤務時間、休憩、残業、給与明細の見方などを最初に説明しておくだけで、本人の不安はかなり減るよ。違いを理解したうえで、日本のルールに慣れてもらえれば、ベトナム人スタッフも安心して力を発揮しやすくなるんだ。」
< 日本とベトナムの働き方の主な違い >
項目 | 日本 | ベトナム |
法定労働時間 | 原則1日8時間・週40時間 | 原則1日8時間・週48時間以内 |
休憩時間 | 6時間超で45分以上、8時間超で1時間以上 | 6時間超で30分以上、夜間勤務は45分以上※ベトナム人はお昼休憩時にお昼寝をするのが通常運転 |
休日 | 週休2日の企業が多数 | 週休1日~1.5日の企業が多数 |
重視しやすいもの | 過程・調和・空気感 など | 実利・結果・納得感 など |
判断基準 | 「正しいことかどうか」「周囲と合うか」 など | 「自分にメリットがあるか」「目的がハッキリしているか」など |
※制度は2026/07/07時点で確認できる情報をもとに整理しています。日本の労働時間・休憩は厚生労働省、ベトナムの労働時間・休憩はベトナム労働法英訳資料を参照しています。

「ベトナム人スタッフは、目的やメリットが分かると前向きに動きやすい傾向があります。一方、日本の職場では、周囲との調和や手順を大切にしながら仕事を進める場面が多くあります。 そのため、ベトナム人スタッフへ指示を出すときは、『これをやって』だけでなく、『なぜ必要か』『いつまでに』『どの状態まで』を具体的に伝えることが大切です。」
2. 勤務時間の違い

「勤務時間は、日本とベトナムで大きく違いますか?」

「法律上のルールには違いがあるよ。日本では、原則として1日8時間・週40時間が法定労働時間なんだ。一方、ベトナムでは、通常の労働時間は1日8時間・週48時間以内と定められているよ。ただし、実際の勤務時間は会社や業種によってさまざまなんだ。」

「実際には、どんな勤務時間で働いている会社が多いのでしょうか?」

「朝5〜6時頃にはすでに多くの人が出勤していて、『早い時間から街が活気づいている』という印象を持つ人も少なくありません。ただし、日本とは2時間の時差があるため、日本時間で考えると7〜8時頃にあたり、日本の朝の通勤時間帯とそれほど変わらないんです。勤務時間の制度や一日の流れは国によって違うけれど、日本で働くベトナム人スタッフの多くは、日本のルールを理解しながら真面目に仕事へ取り組んでいるよ。」
3. 休憩・休日の違い

「休憩時間についても、日本とベトナムで違いはありますか?」

「あるよ!まず制度面では、日本では労働時間が6時間を超えて8時間以下の場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を与えることが法律で定められているんだ。
一方、ベトナムでは、1日6時間以上働く場合は少なくとも30分の休憩が必要で、夜間勤務では45分以上と定められているよ。」

「法律だけを見ると、それほど大きな違いはないように感じますね。」

「そうなんだ。でも、実際の働き方には違いが見られることもあるよ。ベトナムでは、会社や地域によって昼休憩を長めに取る勤務形態も見られるんだ。昼食後に少し休憩したり、短時間の仮眠を取ったりする文化もあるから、日本の『昼休憩1時間で午後の仕事が始まる』というリズムに最初は戸惑う人もいるかもしれないね。」

「休日についても違いはありますか?」

「日本では、原則として毎週1日の休日、または4週間を通じて4日以上の休日を与えることが法律で定められているよ。ベトナムでも、原則として週に少なくとも1日は休日を設けることとされているから、休日をしっかり確保するという考え方は共通しているね。ただ、日本では週休2日の企業が多いけど、ベトナムでは週休1日~1.5日の企業がほとんどだよ。」
4. 給与・最低賃金の違い

「給与についても、日本とベトナムでは違いがありますか?」

「あるよ!まず知っておいてほしいのは、最低賃金の決まり方なんだ。日本では都道府県ごとに、ベトナムでは地域区分ごとに最低賃金が定められていて、どちらも定期的に見直しが行われているよ。」

「では、実際の金額はどのくらい違うのでしょうか?」

「2026/07時点で確認できる最新の確定情報では、日本の地域別最低賃金の全国加重平均は時給1,121円(2025年度)なんだ。一方、ベトナムでは2026年から地域ごとに時給17,800〜25,500ドンと定められているよ。ちなみに、2026/07時点の為替レートでは1ドンは約0.0061円だから、時給に換算すると約109〜156円が目安になるね。」
※日本円換算は2026/07時点の参考為替レートによる目安です。実際の価値は物価や生活費、為替レートの変動などによって異なるため、単純な比較はできません。

「また、最低賃金だけを単純に比較することもできなくて、ベトナムでも日本同様、基本給に加えて残業代や各種手当(通勤手当・食事手当・皆勤手当など)が支給される企業が多くあります。そのため、実際に受け取る給与は最低賃金より高くなるケースが一般的だよ。ベトナムでは、これらを含めた実際の時給に換算すると、おおよそ5万ドン前後(約300円程度)になるケースも少なくないんだ。」
5. 受入企業ができる!ベトナム人社員が安心して働ける5つのサポート

「制度の違いがある中で、受入企業はどんなサポートをすると良いでしょうか?」

「難しいことをする必要はないよ。大切なのは、『会社ではこういうルールだよ』と最初に見える形で伝えること。口頭だけだと忘れてしまうこともあるから、やさしい日本語の資料や、図解、ベトナム語の補足があるとさらに安心だね。」
< 受入企業ができる5つのステップ >
勤務時間・休憩時間を入社時に説明する
「何時から何時までが勤務時間か」「休憩は何時から何時までか」を、雇用契約書などで説明する。
残業のルールを明確にする
「残業は自分の判断ではなく、会社の指示や確認に沿って行う」ことを伝える。
給与明細の見方を説明する
額面給与、手取り、社会保険料、税金、控除項目を、実際の給与明細に近い形で説明する。
遅刻・欠勤・早退の連絡方法を決める
「誰に」「何時までに」「LINE・電話・SMSのどれで」連絡するかを明確にする。
定期面談で困りごとを確認する
最初の1〜3か月は、仕事・生活・体調・人間関係について短時間でも確認する。

「これらは外国人だからではなくて、日本人を雇用するときにも確認しておくと安心なポイントだよね。」

「バディさん、ありがとうございました! 働き方の違いを知ることは、トラブル防止だけでなく、信頼関係づくりにもつながりそうだと気付きました。」

「その通り!こうした違いは決してネガティブなものではなく、会社側が最初に丁寧に説明してあげることで、『この会社なら安心して働ける』という気持ちにつながるんだ。ベトナム人スタッフは、日本のルールを覚えながら一生懸命働いてくれる人が多いよ。」
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