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CVケーブル・CVTケーブルの違いを徹底解説|構造・使用場所・メリット・選定方法

14 分前
読了時間: 9分

CVケーブルとCVTケーブルの違いを分かりやすく解説。
構造、使用場所、メリット、選定方法、CV-3CとCVTの使い分けまで、 電気工事・積算で役立つポイントをまとめました。
目次

CVケーブル・CVTケーブルとは?

電気工事でよく使われるケーブルに、 「CVケーブル」と「CVTケーブル」があります。
どちらも建物や設備に電気を送るための電力ケーブルですが、構造や施工性、許容電流、使われる場所に違いがあります。
特に、
積算や図面の拾い出しでは、 ・CV-3C
・CVT を間違えると、材料費・施工方法・配管サイズ・盤まわりの納まりに影響するため注意が必要です。


CVケーブルとは?

CVケーブルとは、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルのことです。 導体を架橋ポリエチレンで絶縁し、外側をビニルシースで保護した電力ケーブルです。 メーカー解説でも、CVケーブルは導体を架橋ポリエチレンで絶縁し、外側をビニルシースで保護する構造とされています。
CVケーブルには、 「単心」、「2心」、「3心」、「4心」
などがあります。
たとえば、図面では以下のように表記されることがあります。
表記例
意味
CV 1C
単心CVケーブル
CV 2C
2心CVケーブル
CV 3C
3心CVケーブル
CV 4C
4心CVケーブル
一般的に、複数の心線を1本の外皮、つまりシースでまとめたものが多心のCVケーブルです。
CV-2CやCV-3Cなどは、ケーブル内の隙間を介在物で埋めて丸い形に整えた構造です。
CVケーブルを図解で


CVTケーブルとは?

CVTケーブルとは、単心のCVケーブルを3本より合わせたケーブルのことです。 「トリプレックスケーブル」と呼ばれることもあります。
CV-3Cは3本の心線を1本のシースでまとめた構造ですが、 CVTは単心CVケーブルを3本より合わせた構造です。 メーカーの解説でも、CVTケーブルは3本のCVケーブルをより合わせたもので、工事現場ではトリプレックスケーブルとも呼ばれるとされています。
つまり、簡単にいうと以下の違いです。
種類
構造のイメージ
CV-3C
3本の心線を1本の外皮でまとめたケーブル
CVT
単心CVケーブルを3本より合わせたケーブル
CVTケーブルを図解で解説


CVケーブルとCVTケーブルの構造の違い

CVケーブルとCVTケーブルの大きな違いは、介在物の有無とケーブルのまとまり方です。
項目
CVケーブル、特にCV-3C
CVTケーブル
構造
1本の外装(シース)の中に複数の心線をまとめた構造 ※多心CVの場合
単心CVケーブル3本を撚り合わせた構造
介在物
あり
なし
形状
1本の丸いケーブル
3本を撚り合わせるため、断面は三角形・クローバー状
柔軟性
CVTよりやや曲げにくい
CVよりも柔軟性が高く、取り回しやすい
放熱性
CVTより劣りやすい
放熱性が良い
許容電流
CVTより小さくなる場合がある
CVより許容電流が大きい
施工性
小サイズでは扱いやすいが、大サイズになると硬く重い。直線的なルートに向く
大サイズでも比較的曲げやすく、幹線施工に向いている
主な用途
一般的な電力配線、幹線、分岐回路など
三相3線式の幹線、大容量設備、キュービクル〜分電盤・動力盤など
CV-3Cは介在物があるため、
CVTと比較して重く、放熱性能が低下しやすく、許容電流量が小さくなるとされています。 一方、CVTは介在物がなく、より線構造のため、曲げやすさや許容電流面で有利です。


CVTケーブルの構造上の特徴

CVTケーブルは、3本の単心CVケーブルをより合わせているため、 以下のような特徴があります。
特徴
内容
介在物がない
ケーブル内部に余分な詰め物が少ない
放熱しやすい
熱がこもりにくく、許容電流を大きく取りやすい
曲げやすい
施工時の取り回しがしやすい
施工性が高い
幹線ルートや盤接続で扱いやすい
線間短絡リスクを抑えやすい
各線が個別に保護されているため、線間短絡事故を誘発しにくいとされています
CVTは「施工しやすく、許容電流を確保しやすいケーブル」と覚えるとわかりやすいです。


◆使用場所の違い

CVケーブルとCVTケーブルは、どちらも電力用ケーブルとして使われますが、 現場では使用場所に違いがあります。

◆CVケーブルが使われる場所

CVケーブルは、住宅・商業施設・病院などの構内配線に広く使用される電力ケーブルとして 紹介されています。
主な使用場所は以下です。
使用場所
内容
住宅・マンション
分電盤まわり、幹線、動力配線など
店舗・商業施設
照明、空調、動力設備の電源配線
工場・倉庫
機械設備、分電盤、制御盤への電源供給
ビル・施設
幹線、分岐回路、設備電源
CVケーブルは種類が多く、2心・3心・4心など選択肢があるため、回路の用途に合わせて 使いやすいケーブルです。

◆CVTケーブルが使われる場所

CVTケーブルは、幹線設備工事や太陽光発電システムなどで多用されるとされています。
主な使用場所は以下です。
使用場所
内容
建物の幹線
キュービクルから分電盤・動力盤までの幹線
工場・大型施設
大きな電流が流れる動力幹線
太陽光発電設備
パワーコンディショナや受変電設備まわり
ケーブルラック配線
太い幹線ケーブルを敷設する場所
電気室・機械室
盤間配線、幹線接続など
特に、太いサイズの幹線ではCVTが選ばれることが多くなります。 理由は、CV-3Cよりも曲げやすく、盤内やラック上で取り回ししやすいからです。

💡CVケーブルのメリット

CVケーブルのメリットは、用途が広く、心数の選択肢が多いことです。

1. 心数の種類が豊富

CVケーブルには、単心・2心・3心・4心などがあります。 単相2線式、単相3線式、三相3線式、三相4線式など、回路方式に応じて選びやすいのが特徴です。

2. 1本のケーブルとして扱いやすい

CV-3CやCV-4Cは、複数の心線が1本のシースにまとめられているため、 見た目がすっきりしやすく回路ごとの管理もしやすいです。

3. 幅広い現場で使われている

住宅、店舗、ビル、工場、設備配線など、さまざまな現場で使用されています。 そのため、図面や仕様書でもよく見かけるケーブルです。

💡CVTケーブルのメリット

CVTケーブルのメリットは、主に施工性・放熱性・許容電流です。

1. 曲げやすく施工しやすい

CVTは単心CVケーブルをより合わせた構造のため、太いサイズでも比較的取り回ししやすいです。 盤への立ち上げ、ケーブルラック上の曲がり、電気室内の配線などで施工性の良さが活きます。

2. 許容電流を大きく取りやすい

CVTは介在物がないため放熱しやすく、CV-3Cと比べて許容電流量が大きくなるとされています。

3. 幹線工事に向いている

建物の主幹線や動力幹線など、大きな電流が流れる場所では、施工性と許容電流の面からCVTが選ばれることがあります。

4. 線間短絡リスクを抑えやすい

CVTはケーブル1本1本が架橋ポリエチレンで保護されているため、線間短絡事故を誘発しにくい特徴があるとされています。

CVケーブルとCVTケーブルの違い早見表

比較項目
CVケーブル、CV-3C
CVTケーブル
構造
3心を1本のシースでまとめる
単心CVケーブル3本を撚り合わせた構造
介在物
あり
なし
重量
重くなりやすい
比較的軽量
曲げやすさ
CVTより曲げにくい
比較的曲げやすい
放熱性
CVTより劣りやすい
放熱性が良い
許容電流
CVTより小さくなる場合がある
CVより大きく取れる傾向
施工性
直線的なルートに向く
幹線施工に向く
使用場所
一般配線、幹線、分岐回路
幹線・動力設備・受変電設備
向いている工事
心数をまとめたい配線
大容量の電源・幹線工事
※CVTは単心CVを3本より合わせた構造で、施工性や放熱性に優れます。 ※実際の選定では、電圧、電流、敷設条件、周囲温度、配線方法、メーカー許容電流表を必ず確認します。

選定方法|どちらを選ぶべき?

CVケーブルとCVTケーブルを選定するときは、以下の順番で確認すると整理しやすくなります。

1. 図面・仕様書の指定を確認する

最初に見るべきは、図面や仕様書です。
図面に「CVT 60sq」や「CV 3C 38sq」と記載されている場合、原則としてその指定に従います。 積算では、CVとCVTを読み間違えると、材料単価・施工手間・ラックや配管サイズの検討に 影響します。

2. 回路方式を確認する

ケーブル選定では、単相か三相か、何線式かを確認します。
回路方式
選定例
単相2線式
CV 2C、CVDなど
単相3線式
CV 3C、CVTなど
三相3線式
CV 3C、CVTなど
三相4線式
CV 4C、CVQなど
CVTは3本より合わせのため、三相3線式や単相3線式の幹線で使われることがあります。 三相4線式など4本必要な場合は、CV-4CやCVQなどの検討が必要です。

3. 電流容量を確認する

次に、流れる電流に対してケーブルサイズが足りているかを確認します。
確認する項目は以下です。
確認項目
内容
負荷電流
実際に流れる電流
許容電流
ケーブルが安全に流せる電流
周囲温度
高温環境では補正が必要
敷設方法
ラック、管内、地中、ピットなど
条数
複数条をまとめる場合は放熱条件に注意
CVTはCV-3Cより許容電流を大きく取りやすいですが、最終判断は必ず許容電流表で確認します。

4. 施工ルートを確認する

施工ルートに曲がりが多い場合や、盤まわりで取り回しが必要な場合は、 CVTの方が施工しやすいことがあります。
一方で、1本のケーブルとしてすっきり納めたい場合や、比較的小さいサイズの配線では CVケーブルが選ばれることもあります。
施工条件
向いているケーブル
曲がりが多い
CVT
太い幹線
CVT
直線的なルート
CV
小〜中サイズの一般配線
CV
盤まわりで取り回し重視
CVT

5. 配管・ラック・端末処理を確認する

CVとCVTでは、外径や納まりが異なります。 そのため、ケーブルだけでなく、周辺部材も一緒に確認する必要があります。
確認すべきポイントは以下です。
  1. 電線管サイズ
  2. ケーブルラック幅
  3. プルボックスサイズ
  4. 盤内スペース
  5. 端末処理材
  6. 圧着端子サイズ
  7. 曲げ半径
  8. 施工時の引き込みやすさ
特にCVTは3本より合わせのため、施工時の納まりや曲げ半径を確認しておくことが重要です。


積算で間違えやすいポイント

CVケーブルとCVTケーブルは、積算時にも間違いやすい材料です。
よくあるミスは以下です。
よくあるミス
内容
CV-3CとCVTを同じものとして拾う
構造も施工性も異なるため注意
sqだけ見て判断する
38sq、60sqなどサイズだけでなく管種まで確認する
端末処理材を拾い忘れる
ケーブルだけでなく端末処理も必要
ラック・配管サイズを確認しない
太いケーブルでは納まりに影響する
許容電流を確認しない
サイズ不足や過大選定につながる
幹線系統図だけで判断する
平面図・盤図・仕様書も確認する
積算では、ケーブルの「種類」「心数」「サイズ」「条数」「施工場所」を セットで確認することが大切です。


まとめ

CVケーブルとCVTケーブルは、どちらも電力を送るために使われる重要なケーブルです。
CVケーブルは、導体を架橋ポリエチレンで絶縁し、外側をビニルシースで保護した電力ケーブルです。 2心・3心・4心など種類があり、一般配線から幹線まで幅広く使われます。
CVTケーブルは、単心CVケーブルを3本より合わせたケーブルです。 介在物がなく、放熱性や施工性に優れ、幹線工事や大きな電流が流れる設備で使われることが多いです。
簡単に整理すると、以下のようになります。
ケーブル
覚え方
CVケーブル
一般的に幅広く使われる電力ケーブル
CV-3C
3心を1本にまとめたCVケーブル
CVTケーブル
単心CVを3本より合わせた幹線向きケーブル
ケーブル選定では、図面指定、回路方式、電流容量、施工ルート、配管・ラックの納まりを
確認することが大切です。 特に積算では、 CVとCVTを正しく読み分けることで、材料拾いの精度が大きく上がります。 積算業務が集中している場合や、社内で積算担当者を確保できない場合は 積算代行サービスを活用することも一つの方法です。
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